民泊運営代行の費用相場は?サービスの内訳と費用を抑えるコツを代行会社が徹底解説

民泊を効率よく運営したい方にとって、代行サービスの活用は有力な選択肢です。
しかし「費用はどれくらい?」「自分に必要?」と迷う人も多いはず。
本記事では、民泊運営代行の内容や費用相場、メリット・デメリット、選び方のポイントまで現役オーナーの視点でわかりやすく解説します。

この記事の監修者:
吉岡良太
株式会社Break 代表取締役
不動産賃貸で法人化し2024年初から民泊経営を本格スタート。最初の2戸とも初月売100万超。
2025年3月時点で自社所有の民泊を6室、管理物件を6室運営しています。
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民泊運営代行の形態は2種類

民泊運営代行の費用形態には主に2つのタイプがあります。
完全代行
完全代行は、民泊運営に必要なあらゆる業務を一括して対応するサービスです。
清掃、ゲスト対応、予約管理、レビュー返信、チェックイン調整などをすべて一任できます。
運営業務全体をプロに任せることで、業務の一元化と安定した運用が図れます。
部分代行
部分代行は、特定の業務だけを選んで委託できる代行スタイルです。
たとえば、清掃のみ、ゲスト対応のみなど、必要に応じて柔軟に依頼内容を調整できます。
自主管理と併用しながら、業務の一部のみを効率化したい場合に適しています。
民泊運営代行の費用相場と料金体系

民泊運営代行の費用は、サービス内容や契約形態によって大きく異なります。完全代行か部分代行か、さらに料金体系によっても相場は変動します。
ここでは、主な費用相場と料金体系について詳しく解説します。
完全代行の費用相場
完全代行業者を利用する場合、手数料の相場は売上の20〜30%程度です。
さらに、初期費用として物件撮影や備品準備、届出サポートなどに追加料金がかかるケースもあります。
部分代行の費用相場
部分代行で清掃だけを依頼する場合は1回5,000円〜、メッセージ対応は月額5,000円〜といった形で、それぞれ個別に費用が発生します。
費用料金体系(成果報酬型(売上連動)と月額固定型)
民泊運営代行の料金体系は、主に「成果報酬型」と「月額固定型」に分かれます。
成果報酬型は売上に応じて手数料が変動し、稼働が少ない時期にはコストを抑えられるのがメリットです。
一方、固定型は毎月一定額(例:3万〜5万円程度)を支払うため、収支の見通しが立てやすくなります。
物件の稼働状況や収益性に応じて、最適な形式を選ぶことが重要です。両者を組み合わせたプランを用意している業者も存在します。
弊社Breakでも完全代行、部分代行ともにお請けしています。東海3県で仕事をご相談したいという方は最下部のLINEからぜひ個別にご相談ください。
民泊代行サービスの内訳と費用相場

代行費用の中には、複数のサービスが含まれていることが一般的です。
業者によって提供内容が異なるため、以下のような主な業務項目を把握しておくと、部分代行を活用する際や、費用の比較や判断がしやすくなります。
サービス名 | 費用相場 |
届出代行 | 初回5万〜10万円 |
メッセージ対応代行 | 月5,000〜15,000円 |
予約サイト運用代行 | 初期3〜5万円 + 月1万〜2万円 |
清掃代行 | 1回5,000〜8,000円(ワンルーム目安) |
チェックイン対応 | 対面:1回3,000〜5,000円 無人:導入費2万円〜 |
価格調整・運営管理 | 月5,000〜1万円 |
※記載している金額はあくまで参考相場です。物件の所在地や業者、サービス内容によって費用は変動するため、実際の見積もりは各業者にご確認ください。
内容を詳しく解説します。
届出代行
民泊運営には、住宅宿泊事業法や旅館業法などに基づく届出が必要です。
自治体によって提出書類や要件が異なるため、初めての人にとっては難易度が高めです。
届出代行サービスでは、必要書類の準備から行政とのやりとりまでをサポートしてくれます。
費用は初回のみで5万〜10万円が相場で、安心して法令遵守をスタートしたい人に適したオプションです。
メッセージ対応代行
ゲストからのメッセージや問い合わせ対応を、代行業者が24時間体制で行うサービスです。
宿泊前の質問や滞在中のトラブル対応をスムーズに行うことで、ゲスト満足度の向上にもつながります。
英語や中国語などの多言語対応を行う業者も多く、インバウンド集客を意識するなら必須の項目です。費用の目安は月5,000円〜15,000円程度です。
予約サイト運用代行
Airbnbなどの予約サイト(OTA)への登録や物件ページの最適化、予約管理を代行するサービスです。
魅力的な写真や説明文の作成、カレンダー管理、メッセージ対応など、専門知識が求められる部分をすべて任せられます。
実績のある業者なら、予約率(CV率)の向上も期待できます。
費用の目安は初期費用3〜5万円、月額1万〜2万円程度です。
清掃代行
チェックアウト後の清掃業務は、民泊運営の中でも頻度が高く手間のかかる作業です。清掃代行では、室内清掃・リネン交換・ゴミ処理・消耗品の補充などを業者が対応します。
物件の広さや立地により価格は変動しますが、ワンルームで5,000〜8,000円/回が目安です。ゲストの第一印象を左右するため、品質の高い業者選びが重要です。
チェックイン対応
チェックイン代行では、ゲストの到着時の対応を業者が担います。対面での対応の場合は1回あたりの課金、スマートロックなどの無人対応型ではシステムの初期導入費と月々の維持費がかかります。
対面は1回あたり3,000〜5,000円、無人型は導入費2万円〜が一般的です。
深夜到着や外国人ゲストにも柔軟に対応できる体制構築が可能になります。
価格調整・運営管理
需要に応じた価格調整は、収益最大化の鍵を握ります。周辺の宿泊相場やイベント、季節変動などを加味し、最適な価格を設定してくれるサービスです。
また、運営全体の状況をデータで管理し、改善提案を行う業者もあります。この業務は完全代行プランに含まれることが多いですが、単体で依頼する場合は月5,000〜1万円が相場です。
民泊運営代行サービスの選び方のポイント

代行サービスを選ぶ際は、価格だけでなく信頼性や対応力も重視すべきです。
後悔のない契約をするために、確認すべき具体的なポイントを4つに絞って紹介します。
口コミや評判をしっかり確認する
信頼できる代行業者を選ぶには、口コミや評判の確認が欠かせません。
代行している民泊のGoogleレビューやSNS、Airbnbのホスト評価などをチェックし、実際の利用者の声に注目しましょう。
特に「対応の速さ」「トラブル時の対応力」「清掃の質」など、運営の実務面がどう評価されているかが重要です。
星の数だけで判断せず、具体的な内容や評価の一貫性、ネガティブな指摘が多くないかもあわせて確認しましょう。
運営実績や管理物件数を確認する
業者の運営実績や管理物件数も、信頼性を測る大きな指標です。実績が豊富な業者は、トラブル対応や集客面でのノウハウを多く持っています。
物件所在地と業者の対応エリアが合っているかも重要で、地域密着型なら条例や観光動向に詳しい点も安心材料になります。また、「運営年数」や「自社運営か再委託か」など、運用体制の詳細も確認しておくと判断材料になります。
料金体系を明確に理解する
代行業者を選ぶ際は、料金体系を事前にしっかり把握することが大切です。
手数料が売上の何%か、あるいは固定月額なのかを明確に確認しましょう。また、サービス内容に何が含まれていて、何が別料金になるのかも要チェックです。
「思ったより高くついた」といったトラブルを避けるためにも、複数の業者から見積もりを取り、費用感を比較するのがおすすめです。
実際の管理物件を見学しサービスの質を確かめる
可能であれば、業者が実際に管理している民泊物件を見学してみましょう。
清掃の丁寧さや備品の配置、ゲスト向け案内の分かりやすさなど、現場を見ればサービスの質がよくわかります。
また、見学時に担当者と直接話すことで、対応の柔軟性や相性も見極めやすくなります。現地見学が難しい場合は、事例写真や顧客インタビューの有無を確認するのも効果的です。
民泊運営代行を安く抑えるポイント

民泊運営代行を利用する際、工夫次第でコストを抑えることが可能です。
ここでは、費用対効果を高めながら運営負担を軽減するための4つの具体的な節約ポイントを紹介します。
必要な業務だけを部分委託する
民泊運営代行を安く抑えるには、すべてを外注せず、必要最低限の業務だけを委託するのが効果的です。
たとえば、予約管理や価格調整は自分で対応し、清掃やゲスト対応など手間がかかる部分だけを任せるという方法があります。まずは業務を棚卸しして、自分で対応できる範囲を明確にしましょう。部分委託プランの内容や費用は業者によって異なるため、比較検討が重要です。
複数社を比較して相見積もりを取る
費用を抑えたいなら、複数の代行業者から相見積もりを取ることが基本です。
同じ「清掃込み」や「予約管理付き」のプランでも、対応範囲や料金には差があります。見積もりを取る際は、価格だけでなくサポート内容や契約条件の柔軟性も確認しましょう。
最低でも2〜3社に問い合わせることで、サービスの相場感がつかめ、無駄なコストを避けることができます。
長期契約や複数物件での割引交渉を活用する
長期間の契約や複数物件の一括管理を条件に、割引が受けられるケースは少なくありません。たとえば、初期費用が無料になったり、月額料金が減額されたりすることがあります。
また、同じエリア内での物件管理であれば業務効率も上がるため、業者側も柔軟に対応しやすくなります。料金表だけで判断せず、交渉によってコストを下げられる可能性があることを覚えておきましょう。
セルフチェックイン・スマートロックを導入する
対面チェックインは人件費がかかるため、コスト削減を考えるならセルフチェックインの導入が有効です。
スマートロックやキーボックスを使えば、ゲストは非対面で入室でき、管理側の負担も軽減されます。導入には初期費用がかかりますが、継続的な運用コストを大きく下げられるため、長期的に見れば費用対効果の高い選択です。
近年は非対面を好むゲストも増えており、満足度向上にもつながります。
民泊運営代行のメリット・デメリット

民泊代行は、メリット・デメリットもしっかりと確認してから始めましょう。ここでは概要だけを紹介しておきます。
<民泊運営代行のメリット>
- メリット1:時間と手間が大幅に削減できる
- メリット2:遠方や複数物件でも運営可能
- メリット3:法律・トラブル対応も安心
- メリット4:多言語対応やゲスト対応の質が向上、満足度が高まる
<民泊運営代行のデメリット>
- デメリット1:運営代行手数料(コスト)が発生する
- デメリット2:ゲストとの直接的な交流が減る
- デメリット3:経営ノウハウや運営スキルが身につきにくい
- デメリット4:運営の自由度が下がる可能性がある
どんな人が民泊運営代行を活用すべきか?

民泊代行サービスは、すべてのオーナーに必要なわけではありません。ただし、状況によっては導入が大きなメリットになります。ここでは、代行活用に特に適した
4つのケースをご紹介します。
本業が忙しい副業オーナー
本業を持ちながら民泊を運営している方にとって、代行サービスの活用は非常に効果的です。
平日は会社勤め、週末もプライベートで忙しい中、ゲスト対応や清掃手配に十分な時間を割くのは難しく、レビュー評価の低下にもつながりかねません。
代行業者に任せることで、緊急対応や深夜の問い合わせにも迅速に対応でき、安心して本業に専念しながら安定した副収入を得ることができます。
物件が自宅から遠いオーナー
物件が自宅から離れた場所にある場合、民泊の現地対応は大きな負担になります。
特に、地方在住で都市部の物件を所有している人や、転勤・Uターンで離れてしまったケースでは、鍵の受け渡しや清掃、設備の不具合対応が困難です。
現地密着型の代行業者に任せることで、こうした物理的なハードルをクリアでき、遠隔地でも安定して民泊を稼働させることが可能になります。
民泊運営の経験がないオーナー
初めて民泊を運営するオーナーにとって、制度や手続き、予約サイトの運用は大きなハードルです。
代行業者を利用すれば、住宅宿泊事業法の届出や消防対応、OTA登録などを全面的にサポートしてくれます。
トラブル時の対応やゲスト対応のノウハウも提供してくれるため、安心してスタートできます。慣れてきたら一部の業務を自主管理に切り替えるステップアップも可能です。
複数物件を一括運営しているオーナー
複数の物件を同時に運営しているオーナーは、業務量が一気に増え、対応が追いつかなくなることもあります。
レビュー対応が遅れる、清掃品質がバラつくといったリスクを避けるためにも、代行サービスを活用するのが効果的です。
統一された管理体制を構築することで、業務の効率化とゲスト満足度の向上が期待できます。長期的な収益最大化を目指すうえでも有効な手段です。
まとめ

民泊運営代行は、手間を減らしつつ高品質な運営を実現できる心強い選択肢です。
ただし、サービス内容や費用、契約条件をしっかり見極めることが成功のカギとなります。
自分に合ったスタイルを見つけることで、収益性と自由度のバランスを取りながら、安定した民泊経営が実現できます。まずは信頼できる業者探しから始めてみましょう。
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弊社Breakでは東海3県の民泊オーナー様、今後民泊を所有したい方と一緒に成長できるためのコミュニティをLINEオープンチャットで運営しています。
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